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最近ときめきを感じなくなりました(2)




日常のささいな行動を変えるだけで、ときめき脳を作ることができるんです。

"ときめき"は女性の体や心をきれいにしてくれる最良のサプリメント。でも、胸が躍るようなことなんて、そう簡単にはない、なんて決めつけていませんか?じつはときめきを手に入れるのは簡単なんです!

まもなく梅雨が明け、いよいよ夏本番ですね。夏休みにむけて、海外旅行の計画を立てている人も多いと思います。滞在先での楽しみといえば、女性の場合はやはりショッピングでしょうか。日本では販売されていない限定アイテムや、お気に入りのものを探し当てて購入する瞬間はワクワクして、ちょっとした興奮状態になりますよね。

前回お話したように、ときめきを感じているときの脳内ではホルモンが分泌され、体は軽めの興奮状態にあります。ということは、ショッピングでのワクワク感は、もしかしてときめきなのでは?と、思う人がいるかもしれません。でもそれは、ときめきとはまったくの別物。擬似ときめきなんですよ。

ではここで、ちょっと私たちの生活を振り返ってみましょう。インターネットや雑誌には情報が溢れ、欲しい情報が欲しいときに取り出せます。100円ショップやコンビニ、大型スーパーの日用品から、ブランドショップの高級品まで、物は豊富に揃っていて、とても便利な社会の中で私たちは生きています。この100年ほどで文明はずいぶんと発達しました。

でも、人間の体や心のつくりはほとんど変わっていませんよね。文明が発達する前も、便利な現代社会でも、人間の脳の神経細胞は150億個のままなのです。ときめきを考える上で重要なのはこの点です。

どういうことかというと、豊かな物質文化も、便利な社会システムも、すべて150億個の細胞から作られている、つまり、人間自身が作り出しているということなんです。私たちは人工物に囲まれて暮らしているのです。

ショッピングも、やりがいのある仕事も、自分磨きのためのセミナーへの参加も、一見ワクワク感がありますが、元をたどれば、人工物に起因しています。これでは放蕩のときめきは得られません。

なぜなら、ときめきは、自分の脳内の150億個の細胞が考え出すことよりも、さらに大きなスケールのものに接したときに得られるものだからです。スケールの大きなものといえば、自然にかなうものはありませんが、現代生活を無視して自然界のなかで原始的な生活をするわけにもいきません。

【あえて価値観を崩すことでときめき脳を作り出す】

ではどうしたらいいのかというと、五感の使い方を工夫して、感情を大事にしてみましょう。「おいしい」「いい香り」「気持ちいい」「心地いい」といった、五感からダイレクトに得るいろいろな感情を日々積み重ねていくことがときめき体質になる最大のコツです。自然素材に触れて、手先を使うことも心がけてみてください。陶芸や料理、裁縫はときめきのリハビリにもってこいなんです。

また、女性の場合はペットを飼ったり、植物を育てるといった、育むエネルギーを使うことでもときめきが得られます。これらは、恋愛したときのときめきと質感は違いますが、脳は確実にときめいている状態です。

人間は、だいたい30歳くらいで価値観が決まり、物事の好き嫌いがはっきりしてきます。その価値観をあえて変えて、脳の思考のワンパターン化を防ぐことも、ときめき脳になるために必要なことです。

具体的には、家から駅までの道順を変える、靴下をはく順序を変えるといった、日常のとてもささいな生活行動を変えるだけでOKです。

年齢をかさねていくと、予想できないことや想像できないことは回避しがちです。でも、人間は予想できないことを目の当たりにしたり、想像できないことに踏み込んでいくことでときめきを感じます。日常の行動を少し変えるだけでも、十分ときめき脳を作ることは可能なのです。

※引用 掲載誌 美人計画HARuMO 2008年8月号 (c) (株)青春出版社




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