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老眼の特効療法
4 まず虹彩筋が瞳孔の大きさを調節する
4 次に毛様体筋が水晶体の厚みを変える

強化が必要な焦点合わせの筋肉!?

まず虹彩筋が瞳孔の大きさを調節する

強化が必要な焦点合わせの筋肉は[虹彩筋と毛様体筋]の2つあり、鍛えるほど老眼は回復します。

現代の日本人は、目の機能を十分に使っていないため、若くして焦点が合いにくくなり、老眼が早く悪化しがちです。

そこで、こうした老眼を退けるために、ぜひ、みなさんに行ってほしいことがあります。それは、焦点合わせに働く虹彩筋と毛様体筋を鍛えることです。

ここでは、虹彩筋と毛様体筋が、焦点合わせにどう働いているのかを説明しましょう。

私たちが物を見て、焦点を合わせようとするとき、光をうまく水晶体(カメラでいうとレンズの役目を果たす)に送り込むために、瞳孔(光の量を調節する)の大きさを変えなければなりません。このとき、虹彩の筋肉が動きます。

具体的にいうと、暗い場所でたくさんの光が必要なときは、虹彩筋が縮んで、瞳孔が大きく開きます。これは、瞳孔が光を多く取り込み、その多量の光を水晶体に送り込むためです。

逆に、明るい場所では、虹彩筋が伸びて、瞳孔を小さくします。明るい場所だと、水晶体が光をたっぷり受け取らなくてもいいため、瞳孔が多量の光を水晶体に送り込む必要がないからです。

つまり、私たちが物を見る場合、カメラにたとえると「絞り」の役割を果たしている虹彩の筋肉が何よりも早く動いて、焦点を合わせる環境を整えるのです。

次に毛様体筋が水晶体の厚みを変える

そして、その次に毛様体筋が焦点合わせに働きます。

というのも、光を得た水晶体は、その厚みを変えて、焦点をしっかり合わせます。このとき、水晶体の厚みを変えるのに働いてくれるのが、毛様体の筋肉です。

具体的にいうと、近くに焦点を合わせるとき、毛様体筋が緊張して、水晶体が厚くふくらみます。そして、遠くに焦点を合わせるとき、毛様体筋がゆるんで水晶体が薄くなります。

以上のように、焦点を合わせるうえで特に大切なのは、虹彩筋と毛様体筋の動きなのです。そのため、これら2つの筋肉を鍛えることが老眼を退けるために重要となります。実際に、虹彩筋と毛様体筋を鍛えれば鍛えるほど、筋力がアップし、速やかに焦点合わせが行えるようになるのです。

虹彩筋と毛様体筋を鍛えるいい方法は、次の記事で述べます。みなさんも、焦点合わせの2大筋肉を強めて、老眼の予防や改善に役立ててください。

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※引用 阿部聡コラム「今や30代から増える老眼は目の運動不足が原因。医師が推す特効療法は(新)眼筋ストレッチ」わかさ 2006年6月号 (c)株式会社わかさ出版


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