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気になるニオイ

ニオイを気にする人が増えている

口臭を抑える歯磨き、ガム、口中清涼剤、ワキガに効く制汗スプレー、靴の防臭シート、整髪料、トイレの携帯用防臭スプレーなど、各種の防臭、消臭商品、いわゆるディオドラント市場は飛躍的に拡大しているようです。

中には、口臭をチェックできるセンサー付の口臭計測器まで出現。これは、センサーに息を吹きかけると「グッド」「ケア」「バッド」の3段階で結果が液晶表示されるもの。
「バッド」なら、洗口剤でうがいをしたり、歯医者さんへ行って口臭の原因になっている虫歯や歯槽膿漏を治療するように勧めるメッセージまでついています。

古くから日本人は体臭が少ない民族といわれてきましたが、ここにきてニオイを気にする若い人が増えてきているようです。口臭、ワキガ、汗のニオイ、足のニオイ・・・・・・最近は「クサい」という言葉が相手を直接的に攻撃する場合に使われたりします。

においは気になるものですが、気にしすぎるのも考えもの。思春期には、自分のニオイに過敏になりすぎ、「対人恐怖症」になる人もいるほどです。

自分のニオイは人からどう思われているのか

自分のニオイに過敏になっている人が増えている

とくに汗ばむ季節になると、体のニオイを気にする方が多くなってきます。ニオイというと、口臭、ワキガ、汗、オナラ、足のニオイなどが連想されますが、とくに口臭やワキガ、汗のニオイなどで悩んでいる人は多いものです。ヨーロッパで香水が発達したのは、強い体臭を消すためといわれています。先ほどもいいましたように、日本人は比較的体臭の少ない民族。お香以外にニオイの関心は薄かったようです。

ところが最近は、ニオイに過敏に反応する人が増えています。「クサい」といわれることが、直接刃物で心臓を抉られるほど強烈な言葉となり、自殺やいじめの原因にもなる時代。しかし、実際は、他人のニオイより自分のニオイに過敏になっている人が、多くなっているようです。

口臭は歯垢と舌苔(ぜったい)が原因

よく、「胃が悪いと息がくさい」と言われます。しかし、胃に何らかの疾患があり、その疾患により、胃のニオイそのものが、息になって出てくることはほとんどありません。もし、疾患によるニオイが口臭となってあらわれるようなら、病状はかなり深刻なものになっているといわざるを得ません。ですから、普通は、胃が悪いことによって、息がクサくなるということはないといっていいでしょう。

ただし、胃を含めほかの消化器系に何らかのトラブルがあるときは、舌苔(舌の表面に苔のようなも)が付着します。この舌苔によって、ニオイが出ることがあります。気になるのなら、乾いたタオルで舌の奥のほうから手前に向けて、掃くようにして取ってください。また、肝硬変ならアンモニア臭が、糖尿病では甘酸っぱいニオイがすることがあります。

口臭は、歯垢によっても発生します。歯磨きを怠ったり、雑な歯ブラシの使い方をした場合に、歯垢がたまります。食事ごとの歯磨き習慣、また、正しい歯磨きを心がけてください。舌苔での関連でいいますと、歯垢は口の中に残された生ゴミ、舌苔は口の中のジュウタンにこぼしたシチューのシミ。そこからニオイが発生しているようなものなのです。
また、食生活が欧米化することによって、日本人の体臭は欧米人に近づいているという指摘もあります。食品にはそれぞれ固有のニオイがあります。これらはまた、体の中で合成され独自のニオイを発します。

動物性食品中心の食生活は、比較的強いニオイの体臭をつくり、魚介類や植物性食品中心の食生活では、体臭は比較的弱くなるといわれています。

往診実例 【気になるのは自分のニオイ】

直接「クサイ」と言われたことはない。でも心配

加藤さん(仮名)は、24歳になる独身OLです。体のニオイ、とくに脇の下のニオイが気になっているようです。体のニオイが気になり始めたのは、中学でバスケ、高校でテニスをしてから。加藤さんは汗っかきのようで、夏はもちろん、冬の満員電車も苦手だといいます。先日、お友達とカラオケボックスに行ったとき、こんなことがあったそうです。

「友達がトイレから帰ってきたんです。そうすると“何だかこの部屋、臭くない?”と言うのです。私は、ドキッとしました。ひょっとすると私が原因かもしれない、って。これまで、人から直接“クサイ”といわれたことはありませんが、本当は臭っているのではないか、周囲の人は、私に言わなかっただけなのではないか、と不安だったのです。そこで、この言葉です。地獄に落ちたような感じでした。幸い、その友達は“だって、タバコのニオイがすごいんだもの”と言ってくれて、ホッとしました」

加藤さんは自分のニオイにかなり神経質になっているようです。そして、往診の日はとても落ち着かない様子。それは、昨夜、お風呂に入っていないからかもしれません。

湿り気のある耳垢の人の7割はワキガ

というのは、私のほうから昨日、お風呂に入らないように頼んでおいたのです。ワキガなどニオイが気になる病気の場合は、診断の前に、お風呂に入らないほうが、原因を見つけやすくなります。キレイにしすぎると病気が発見できないケースがあるのです。

耳垢のチェックをしました。耳の中にはアポクリン腺があり、その数や活動の程度は脇の下と非常によく似ています。耳垢に湿り気がある場合は、約7割がワキガになりやすい傾向があるといわれています。加藤さんの耳垢は、乾燥していました。

ワキガのニオイはアポクリン腺から分泌されるアポクリン汗といわれる油っぽい汗が原因。それが細菌などで分解される過程で発生します。アポクリン腺は、脇の下、ヘソ、乳首の周り、耳の中、外陰部に集中しています。そこから出る独自のニオイが、ワキガのニオイです。ひたいや手のひらから出る汗のニオイは、その人本来が持っている体臭ということができます。加藤さんの場合は、どうやら単なる汗っかきのようです。

自分のニオイに過剰に反応する「自己臭恐怖症」

加藤さんには、ガーゼで脇の下を3度拭いてもらいました。私とアシスタントの女性も、彼女と同様にガーゼで脇の下を拭きました。さて、比べてみましょう。最初は私です。彼女のとアシスタントのと私のとを比べます。他の2人より、私のニオイのほうが幾分強めです。今度はアシスタントの女性にも比べてもらいます。彼女は自分のニオイに反応しました。他の2つは臭わないというのです。最後に加藤さんに比較してもらいました。彼女自身のニオイに反応。他の2つは臭わないといいます。

このことからもわかるように、本人は、自分のニオイにいちばん敏感に反応するのです。他人は気付かないのに、自分だけが気付いている。これがもっとこうじると、自分だけが臭っているという「自己臭恐怖症」という立派な病気になってしまいます。先ほども言いましたように、加藤さんは、単なる汗っかきの多汗症。気になるのなら制汗スプレーを使用するのもよいでしょう。気にしなくて大丈夫。心配はいらないのです。

精神的に追いつめられると、汗が出ます。気にしすぎると汗の量も余計に多くなるのです。まず大切なことは、清潔に保つこと。毎日お風呂に入っていれば心配御無用。ニオイは油っぽい汗と細菌で発生します。気になるのなら脇の下の毛をそるのも効果的。これにより、細菌が繁殖する場所をなくすことができます。
いずれにしても、清潔に保ち、気にしないことが肝心。脇の下に涼しい風を感じるように、オープンな気持ちになりましょう。縮こまり、いつも脇の下を閉めて塞いでいては、かえって逆効果です。大丈夫です。臭ってはいません。自信を持ってください。


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